頬やあごに小さなブツブツ、ザラザラ感…。メイクのりが悪く、肌がくすんで見える原因のひとつが毛孔性角化症(もうこうせいかくかしょう)です。二の腕や太ももに出ることが多いですが、顔にもできることがあります。
ここでは、顔の毛孔性角化症に取り入れられることが多いサリチル酸(BHA)について、その特徴や使用頻度、人気アイテムまでまとめます。
毛孔性角化症とは
毛孔性角化症は、毛穴の入り口に古い角質がたまり、肌表面がブツブツと盛り上がる状態です。色は肌色〜赤みがかったものまでさまざまで、触るとザラザラ。乾燥やターンオーバーの乱れで悪化しやすく、顔では頬やあごなどに見られます。
サリチル酸が選ばれる理由
サリチル酸は脂溶性のBHA(ベータヒドロキシ酸)で、毛穴の奥まで届きやすく、古い角質や皮脂をやわらかくして落としやすくします。ニキビケア成分として有名ですが、角質詰まりを取り除く作用から毛孔性角化症のケアにも使われています。
サリチル酸の働き
- 毛穴の奥の古い角質や皮脂をやわらかくする
- 肌表面のざらつきをなめらかにする
- 抗炎症作用で赤みを抑えるサポート
使用頻度の目安
効果が高い分、毎日使うと刺激や乾燥を感じることがあります。多くのメーカーや皮膚科では2〜3日に1回から始めることを推奨。肌が慣れてきたら週3〜4回に増やす人もいますが、「早く治したいから毎日」は逆効果になることも。朝に使用する場合はSPF30以上の日焼け止めが必須です。
顔の毛孔性角化症におすすめのサリチル酸配合アイテム
アヌア BHA 2% トナー
保湿・鎮静成分入りで刺激を感じにくいと人気の化粧水。SNSでも「毛穴がなめらかになった」という声が多く、効果を感じやすい分多くても2日に1回が安心です。
Paula’s Choice 2% BHAローション
海外で定番のサリチル酸ローション。しっとりとした仕上がりで乾燥肌でも使いやすいと評判。
CeraVe SA ローション
サリチル酸とセラミドの組み合わせで角質ケアと保湿を同時に行えるローション。顔にも体にも使えるタイプ。
サリチル酸とあわせたいケア
- 保湿ケア:セラミドやヒアルロン酸で肌バリアを守る
- AHA(乳酸・グリコール酸):角質をやわらかくし、透明感アップ
- レチノール:ターンオーバーを整え、ざらつきを防ぐ
毛孔性角化症のセルフケアで気をつけたいこと
サリチル酸を含む角質ケアは、使い方を誤ると乾燥や肌荒れにつながることがあります。特に顔は皮膚が薄くデリケートなので、最初は低頻度から始めて、肌の反応を観察しましょう。また、角質ケアを行った日は必ず保湿を十分に行い、肌のバリア機能を守ることが大切です。
保湿の重要性
毛孔性角化症は、乾燥や肌のターンオーバーの乱れとも関係が深いと言われています。セラミドやヒアルロン酸、グリセリンなどの保湿成分を配合した化粧水や乳液を併用することで、サリチル酸の効果をより引き出しながら、刺激を軽減できます。
美容医療での選択肢
セルフケアで十分な改善が見られない場合は、美容皮膚科での治療も検討できます。代表的なのはケミカルピーリングやレーザー治療です。サリチル酸マクロゴールやグリコール酸を使ったピーリングは角質除去を促し、肌のざらつきを改善することが期待できます。レーザー治療では、赤みの軽減や肌質改善が見込めます。
日常生活でできる予防ケア
- 肌を強くこすらない(洗顔時やタオルドライ時)
- 低刺激の洗顔料を選ぶ
- 紫外線対策を徹底する
- 室内の乾燥を防ぐため加湿器を使用する
こうした日常の小さな習慣も、毛孔性角化症の悪化を防ぐ助けになります。
まとめ
顔の毛孔性角化症は見た目やメイクのりに影響する肌悩みですが、サリチル酸を取り入れることでなめらかな肌に近づける可能性があります。まずは2〜3日に1回から始め、保湿と紫外線対策を忘れずに。アヌアをはじめ、ポーラズチョイスやCeraVeなど、自分の肌に合うアイテムを選び、継続的にケアしていきましょう。
