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美容医療のピーリング総まとめ|ケミカル・ハイドラ・ララピール・PRX-T33・ミラノリピールの違いと選び方

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「ピーリング」と一口に言っても、いまの美容医療は薬剤で角質に働きかけるものから、水流+吸引の“ハイドラ系”、TCAベースの真皮アプローチまでさまざま。ここでは、実際にクリニックで提供される代表的な施術を対象に、成分・狙える効果・ダウンタイム・施術間隔の目安・向いている肌悩みをまとめました。手順は施設で少しずつ違うため、一般化できる範囲にとどめています。

目次

ピーリングとは?(まず押さえる基本)

目的は「古い角質や毛穴詰まりの除去」「ターンオーバーの最適化」「くすみ・凹凸・毛穴・ニキビ傾向の改善」。
大きくは、ケミカルピーリング(酸で角質に作用)と、ハイドラ系(洗浄・剥離・吸引・導入を一体化)TCA複合タイプ(真皮コラーゲン刺激も狙う)に分かれます。

代表的な施術と違い

ケミカルピーリング(サリチル酸・グリコール酸・乳酸など)

  • 主な薬剤:サリチル酸マクロゴール、グリコール酸、乳酸
  • 狙い:角質除去/毛穴詰まり・黒ずみ・ざらつき改善、くすみの軽減。グリコール酸や乳酸はトーンアップ・キメ整えにも。
  • ダウンタイム:軽い赤みや乾燥、薄い皮むけが数日出ることあり。
  • 間隔目安:2〜4週ごとに数回(5〜6回程度)を目安に組むケースが多い。
  • 向く肌悩み:毛穴詰まり/ニキビ傾向/ざらつき/軽度のくすみ。
  • ポイント:サリチル酸は脂溶性で毛穴詰まりに強い。乳酸は刺激が穏やかで保湿寄り。グリコール酸は角質はがしのキレが良いが濃度により刺激度が変わる。

ハイドラフェイシャル(ハイドラピーリング)

  • 方式:水流と渦流吸引で角質・皮脂・毛穴汚れを除去しつつ、角質軟化液や保湿・整肌成分を段階的に導入。
  • 狙い:黒ずみ・角栓・ざらつきの除去、直後のつるん感・ツヤ。ファンデのりが上がりやすい。
  • ダウンタイム:原則ほぼなし(軽い赤みが一時的に出る程度)。
  • 間隔目安:3〜4週ごとに継続。
  • 向く肌悩み:角栓・黒ずみ優位/「即効で見た目を整えたい」。
  • ポイント:物理吸引が合わない敏感肌は出力や施術範囲の調整が必要。

ララピール(低刺激系ブレンドピーリング)

  • 特徴:刺激が出にくい濃度・組成で設計されたブレンド型ピーリング。施設により薬液の配合や工程が微調整される。
  • 狙い:ツヤ・水光感、軽いくすみ・ざらつきの改善、ダウンタイムを抑えた質感アップ。
  • ダウンタイム:極軽度〜ほぼなしが想定される(肌質により一時的な赤み・乾燥)。
  • 間隔目安:2〜4週ごと。回数を重ねて質感を底上げする設計が多い。
  • 向く肌悩み:「仕事や学校を休めない」「敏感寄りで強い酸は怖い」「直後のツヤ重視」。
  • ポイント:名称は共通でも各院で液や工程が異なる場合があるため、配合と禁忌を事前確認するとミスマッチを避けやすい。

マッサージピール(PRX-T33)

  • 成分の軸:TCAベースに、働きを補助する成分(過酸化水素や美白由来成分など)を組み合わせた処方。
  • 狙い:表皮を大きく剥がさずに真皮側のコラーゲン生成刺激を狙い、ハリ・毛穴の引き締まり・トーン均一化を目指す。
  • ダウンタイム:軽い赤み・つっぱり感・軽度の皮むけが出ることあり(個人差)。
  • 間隔目安:1〜3週おきに数回、その後はメンテナンス。
  • 向く肌悩み:たるみ毛穴/小じわ/ごわつきとくすみの同時改善。
  • ポイント:ホームのレチノールや角質ケアは前後で休止指示が出ることがある。

ミラノリピール

  • 成分の軸:TCAを中心に、AHA・BHAやアミノ酸、うるおい成分を複合した薬液。顔用とボディ用で濃度設計が異なる製剤が流通する。
  • 狙い:角質の入れ替え+コラーゲン刺激で、ハリ・キメ・色むら・毛穴の総合改善。
  • ダウンタイム:赤み・薄い皮むけが数日〜1週間ほど出るケースあり。
  • 間隔目安:2〜4週ごとに複数回。
  • 向く肌悩み:トーンのムラ/ハリ不足/毛穴の開き。
  • ポイント:TCA系は日焼け・炎症肌・アトピー悪化期などは適応外になりやすい。医師の診断に従う。

(番外)ブラックピーリング(カーボン+レーザー)

  • 方式:カーボンローションを塗布し、レーザーで弾いて微小爆砕させることで角栓・皮脂・浅い色素や凹凸にアプローチ。
  • 狙い:皮脂コントロール、毛穴の引き締まり、トーンの均一化。
  • ダウンタイム:比較的軽微(赤み・乾燥感)。
  • 間隔目安:3〜4週おき。

目的別・ざっくり選び方

  • 黒ずみ角栓・ニキビ傾向が主訴:ケミカル(サリチル酸)/ハイドラ系
  • くすみ・トーンアップ・キメ:グリコール酸・乳酸/ハイドラ系/ララピール
  • ハリ・たるみ毛穴・小じわ:PRX-T33/ミラノリピール
  • ダウンタイムを極力避けたい:ハイドラ系/ララピール(施設の設計次第)

頻度とホームケアの相性

  • 頻度の目安:多くは2〜4週間隔。ハイドラは3〜4週、TCA系は1〜3週で集中的に行う設計が提示されることも。
  • レチノール等の併用:前後数日は休止指示が出やすい。角質ケア(AHA/BHA)も直前直後は避け、指示に合わせて再開。
  • 必須のベース:保湿(セラミド・ヒアルロン酸)と日中の紫外線対策(SPF30以上)。これが仕上がりと持続を左右。

ダウンタイム・副反応の目安

共通して起こりやすいのは「赤み」「乾燥」「一時的な皮むけ」。TCA系は数日〜1週間の皮むけやつっぱりが想定され、ハイドラや低刺激設計(ララピール)は軽微にとどまる傾向。強い刺激感・水疱・持続的な炎症は即連絡対象です。

受けられない/注意が必要なケース

  • 日焼け直後、炎症性皮膚疾患の増悪期、開放創やヘルペス活動期
  • 妊娠・授乳中は対応が分かれる(薬剤により不可)
  • 自己判断で強酸ホームケア+医療ピーリングを重ねるのは避ける
  • 内服(例:トレチノイン外用・高濃度レチノール・一部のニキビ治療薬)使用中は事前申告

よくある疑問

Q. 1回で変わりますか?

A. 直後の手触りやツヤは多くの施術で体感しやすいですが、毛穴・トーン・ハリなどの“定着”は複数回の積み重ねで見えてくることが多いです。

Q. メイクはいつから?

A. ハイドラは当日〜翌日OKとされることが多く、TCA系や剥離が出る設計は翌日以降など指示に差があります。院のアフターケア指示に従うのが安全です。

Q. 夏でも受けられる?

A. 可能。ただし紫外線管理が甘いと色素沈着のリスクが上がるため、日焼け対策を徹底し、海・山行事の直前は避けるのが無難です。

まとめ

角質や毛穴がメインならケミカルやハイドラ系、ハリ・たるみ毛穴・トーン全体の底上げならPRX-T33やミラノリピール、ダウンタイム最小でツヤ重視ならララピール—というのがいまの王道。実際は肌質や既存のスキンケア、季節イベントとの兼ね合いで適した設計が変わるので、事前に“何を優先したいか”を整理してから相談するとミスマッチを避けやすくなります。

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